台風データ

発生日時: 持続時間:
最大発達率: N, E) 最低中心気圧:
経路
アメダス
850hPa風速

hPa(N,E)

最大発達率の地点(

 
天気図
衛星写真
可降水量
台風の特徴
 2018年(平成30年)9月20日午前にマリアナ諸島近海で発生した台風第24号(Trami)は、沖縄の南を北西進し、9月29日に北東へと進路を変えると、30日午後に和歌山県付近に上陸した。その後台風は、東日本、北日本を通過し、10月1日正午に日本の東で温帯低気圧へと変化した。
災害情報
[被害情報]
 台風24号の影響により、少なくとも1都、1道、2府、37県で人的被害、建物被害、ライフラインへの障害などが発生した。

①北海道では、住家7棟で一部破損の被害が発生した。
②青森県では、軽傷者1名の人的被害が発生した。
③岩手県では、重傷者3名の人的被害が発生した。また、住家33棟、非住家11棟で一部破損、床下浸水などの被害が発生した。
④宮城県では、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家44棟、非住家3棟で一部破損などの被害が発生した。さらに、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
⑤秋田県では、住家4棟で一部破損の被害が発生した。
⑥福島県では、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家15棟、非住家3棟で半壊、一部破損などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
⑦茨城県では、軽傷者8名の人的被害が発生した。また、住家203棟、非住家95棟で半壊、一部破損などの被害が発生した。交通関係については、県内高速道路で速度規制や一般道で通行止め、鉄道の運休、大洗港発着のフェリーの運休、航空便の運休などの障害が発生した。ほかにも、約69,100戸で停電が発生した。
⑧栃木県では、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家22棟、非住家3棟で一部破損などの被害が発生した。交通関係については、倒木や土砂流出により国道で7か所、県道で7か所、市町道で9か所の通行止め、鉄道で一部運休、運転見合わせ、遅延などの障害が発生した。ほかにも、約6,300戸で停電が発生した。
⑨群馬県では、住家7棟で半壊、一部破損などの被害が発生した。交通関係については、倒木や落石により県内の5か所の道路で通行止め、鉄道で遅延、運休などの障害が発生した。また、約9,600戸で停電が発生した。ほかにも、農作物の倒伏や落下被害、ビニールハウスの一部損傷などの被害が発生した。
⑩埼玉県では、重傷者1名、軽傷者14名の人的被害が発生した。また、住家486棟、非住家15棟で半壊、一部破損、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、県道39か所で通行規制、市町道で多数の交通障害、鉄道の一部路線で運転見合わせとなる障害が発生した。ほかにも、約19,100戸で停電が発生した。
⑪千葉県では、軽傷者15名の人的被害が発生した。また、住家50棟、非住家62棟で半壊、一部破損、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、国道1か所、県道6か所、東京湾アクアライン、アクアライン連絡道で通行止め、鉄道729本の運休、フェリー43便の欠航、航空機119便の欠航などが発生した。ほかにも、約102,900戸で停電による電力障害、最大15戸で断水の被害、1か所で港湾被害などが発生した。農林水産業の被害については、農作物13億4,038万円、農業施設等3億6,354万5千円、農地・用排水路等施設100万円、水産業施設等570万円の被害が発生した。
⑫東京都では、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家398棟、非住家36棟で全壊、半壊、一部破損、床上浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、道路被害12か所、ブロック塀等被害8か所、電柱倒壊複数個所、工事現場の足場崩壊5か所が発生した。さらに、倒木・枝折れが多数発生、また、約47,700戸で停電の被害が発生した。
⑬神奈川県では、重傷者1名、軽傷者13名の人的被害が発生した。また、住家986棟、非住家118棟で半壊、一部破損などの被害が発生した。交通関係については、高速道や国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、停電約152,600戸の電力障害が発生した。
⑭新潟県では、国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。また、停電約10戸の電力障害が発生した。
⑮福井県では、住家3棟で一部破損の被害が発生した。
⑯山梨県では、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家96棟、非住家22棟で半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の3区間、国道の一部区間、県道の47路線58か所で通行規制、鉄道の一部路線で運休となる障害が発生した。ほかにも、土石流やがけ崩れによる土砂災害が3件、停電約43,800戸の電力障害が発生した。
⑰長野県では、住家25棟で一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、路面冠水などにより道路の通行止め、鉄道の一部運休などが発生した。そのほか、土石流による土砂災害が1件発生した。また、停電約23,000戸の電力障害が発生した。
⑱岐阜県では、住家2棟で一部破損の被害が発生した。また、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。交通関係については、高速道6区間、県道24路線24区間で通行規制、鉄道の一部区間で運休となる障害が発生した。ほかにも、約900戸で停電が発生した。
⑲静岡県では、重傷者1名、軽傷者29名の人的被害が発生した。また、住家2674棟、非住家209棟で全壊、半壊、一部破損の被害が発生した。交通関係については、倒木や落石により道路63路線74区間で通行規制、鉄道一部路線で運転見合わせ、フェリーや航空機の多数欠航、などの障害が発生した。ほかにも、約714,590戸で停電が発生した。
⑳愛知県では、重傷者1名、軽傷者15名の人的被害が発生した。また、住家293棟、非住家4棟で半壊、一部破損、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道や国道の一部区間で通行規制、鉄道の一部区間で運休、航空機223便の欠航、フェリーの欠航、などの障害が発生した。そのほか、土砂崩落等により9か所で道路被害、停電約270,450戸の電力障害などが発生した。
㉑三重県では、重傷者2名、軽傷者4名の人的被害が発生した。また、住家86棟で全壊、半壊、一部破損などの被害が発生した。交通関係については、高速道6か所、国道4か所、県道76か所、市町道13か所で通行規制、鉄道やフェリーの欠航などの障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生、停電約98,600戸の電力障害などが発生した。
㉒滋賀県では、死者1名、重傷者1名、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家28棟で一部破損の被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、停電860戸、農業被害46か所、水産業被害2か所が発生した。
㉓京都府では、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家238棟、非住家47棟で全壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
㉔大阪府では、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家63棟、非住家73棟で一部破損などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
㉕兵庫県では、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家29棟、非住家6棟で半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
㉖奈良県では、住家4棟、非住家1棟で一部破損などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
㉗和歌山県では、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家1,076棟、非住家106棟で半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、土石流、がけ崩れによる土砂災害が6件発生した。
㉘鳥取県では、死者1名、重傷者2名、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家150棟、非住家2棟で一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道や国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
㉙島根県では、住家5棟で全壊、半壊、床下浸水の被害が発生した。交通関係については、法面崩落や土砂流出により道路の通行止めが発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
㉚岡山県では、重傷者1名、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家36棟、非住家2棟で全壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道や国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
㉛広島県では、重傷者1名、軽傷者3名の人的被害が発生した。また、住家3棟で一部破損の被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
㉜山口県では、重傷者1名、軽傷者1名の人的被害が発生した。交通関係については、国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
㉝徳島県では、軽傷者3名の人的被害が発生した。また、住家68棟で一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が1件発生した。
㉞香川県では、軽傷者1名の人的被害が発生した。また、住家69棟、非住家2棟で一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制、鉄道の運休58本、遅延45本、高速船の欠航などの障害が発生した。
㉟愛媛県では、住家132棟、非住家2棟で半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道や国道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
㊱高知県では、住家24棟、非住家5棟で半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、倒木や土砂流出により道路の通行止めが発生した。
㊲福岡県では、軽傷者2名の人的被害が発生した。また、住家7棟、非住家4棟で一部破損などの被害が発生した。
㊳佐賀県では、軽傷者3名の人的被害が発生した。また、住家4棟で一部破損の被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。
㊴熊本県では、住家53棟、非住家57棟で半壊、一部破損などの被害が発生した。
㊴大分県では、住家105棟、非住家34棟で全壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、31件の道路被害、護岸崩壊による10件の河川被害、2件の港湾被害などが発生した。
㊴宮崎県では、死者1名、軽傷者12名の人的被害が発生した。また、住家562棟、非住家105棟で全壊、半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、高速道の一部区間で通行規制となる障害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が8件発生した。
㊵鹿児島県では、重傷者9名、軽傷者13名の人的被害が発生した。また、住家4409棟、非住家677棟で全壊、半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。交通関係については、電柱倒壊や路肩崩壊により道路の通行止めが発生した。そのほか、土石流やがけ崩れによる土砂災害が4件発生、停電による電力障害が約140,000戸で発生した。
㊶沖縄県では、重傷者2名、軽傷者50名の人的被害が発生した。また、住家71棟、非住家3棟で全壊、半壊、一部破損、床上浸水、床下浸水などの被害が発生した。そのほか、がけ崩れによる土砂災害が2件発生した。

[気象・海象状況]
 9月28日から10月1日にかけて、日本に接近、上陸した台風第24号の影響により、30日に宮崎県西都で最大瞬間風速41.3 m/sを記録し、史上1位を更新するなど、西~東日本の広範囲で記録的暴風となった。この期間内に、最大瞬間風速においては、少なくとも82地点で9月の極値を更新、81地点で10月の極値を更新し、そのうち56地点で史上1位を更新した。最大風速においては、少なくとも28地点で9月の極値を更新、56地点で10月の極値を更新し、そのうち30地点で史上1位を更新した。また、日降水量において、少なくとも23地点で9月の極値を更新、10地点で10月の極値を更新し、そのうち5地点で史上1位を更新した。1時間降水量においては、少なくとも10地点で9月の極値を更新、32地点で10月の極値を更新した。