Topic12 of j-kawamura

HOME > Our Laboratory

冨山の夏の気候変化

 盛夏期(7-8月)でみれば、冨山では1999年以降4年連続で暑い夏が続いている。フェーンの発生頻度と平均気温との間には必ずしも有意な相関はないが、 2001年を除くと最近4年間でフェーンの発生日数が特に多い傾向にある。この現象が従来の気候変動のメカニズムで説明可能か、あるいは地球温暖化による新しい気候変化の兆候の一つとして解釈できるのか、今後明らかにしていく必要がある。   

foehn2.jpg

富山市における盛夏期の気温変動ならびにフェーンの発生頻度

盛夏期のフェーン日の定義:
(1) 日最高気温35℃以上;(2) 日最小湿度45%以下;(3) 日平均風速3m/s以上;(4) 日最多風向がSSW, S, SSE, SE.

(注: 2002年の8月31日から連続3日間フェーンが続いたので、その日数も2002年の統計に含めている)