2000年9月東海豪雨時のGPS可降水量分布
2000年9月11日から12日にかけて東海地方の名古屋市及びその周辺地域で記録的な雨量を観測する激しい豪雨となり、広範囲に浸水害、土砂災害などの災害が発生した。名古屋市では2日間の総雨量が567mmが観測された。
名古屋・東海で強雨が続いた18時30分から21時00分の間、知多半島から名古屋・東海にかけて可降水量は70mm以上に増加し、強い水蒸気収束が起きていたことがわかった。その後も約7時間にわたり、強い水蒸気収束が持続し、70mm以上の可降水量が維持された。このような水蒸気収束の長時間の持続が、最大時間降水量を観測した後も、断続的に降雨が続いた原因であると考えられる。その結果として、大規模な洪水災害をもたらすことになった。
2000年9月11日20時30分のGPS可降水量とAMeDAS降水量及び風向風速の空間分布 (作成:青木由女)
可降水量(30分値)の等値線間隔は5 mm,風向・風速はベクトル、降水量は30分積算値で各観測点の円内の色で示す.
可降水量(30分値)の等値線間隔は5 mm,風向・風速はベクトル、降水量は30分積算値で各観測点の円内の色で示す.