トップページ爆弾低気圧データ2011年01月15日発生の低気圧

爆弾低気圧データ
2011年01月15日発生の低気圧

発生日時: 持続時間:
最大発達率: 2.19(36.2N, 152.5E) 最低中心気圧:
経路
アメダス
850hPa風速

hPa(N,E)

最大発達率2.19の地点

 
天気図
衛星写真
310K渦位
災害情報
[被害情報]
 2011年(平成23年)1月16日から18日にかけて日本の東海上で急速に発達した低気圧の影響で少なくとも1道5県で人的被害,建物被害,交通被害,農林水産被害,ライフライン被害が生じた.

①北海道では,屋根の雪下ろし中の転落事故,落雷や除雪作業中に川に転落するなどして死者7名,重傷者9名,軽傷者6名の人的被害が生じた.一部破損2棟の住家被害が生じた.暴風・波浪による土木被害額は34,323千円,農業被害額は73,580千円にも及んだ.
②石川県では,公共建物以外での非住家被害が1棟生じた.
③滋賀県では,重傷者1名,軽傷者2名の人的被害が生じた.パイプハウスの破損が3棟で生じる非住家被害が生じた.JRで,16日〜17日にかけて60本が運休,303本に遅延が生じる交通障害が生じた.
④京都府では,スリップや歩行者の転倒が多発し,17名が転倒により負傷した.大雪の影響で,JR琵琶湖線の米原駅・京都駅間で22本が運休,106本の遅延が生じた.東海道新幹線は,浜松駅・新大阪駅間で速度を落とし運転し,上下線計75本に遅延が生じ,約67,000人に影響が出る交通被害が生じた.また,京都市内でスリップ事故が少なくとも100件発生した.
⑤鳥取県では,積雪の影響により,米子自動車道で15日夜から18日夕方まで通行止めとなった他,鳥取自動車道や国道及び一般道で一時通行止めとなった.公共交通機関はJR伯備線や若桜鉄道で列車の運休,航空機の欠航,高速バスの運休が生じた.雪の重みにより,ビニールハウス倒壊などの農業施設被害が発生した.鳥取市で1100戸で停電となるライフライン障害が生じた.
⑥愛媛県では,松山自動車道(大洲北只IC〜西予宇和IC,三島川之江IC〜川内IC),高知自動車道(川之江東JCT〜南国IC),今治小松自動車道(いよ小松IC・JCT〜今治湯ノ浦IC)で通行止めとなる交通被害が生じた.489戸で停電となるライフライン障害が生じた.


[気象・海象状況]
 この低気圧の影響で日本付近は強い冬型の気圧配置となり,日本列島の広い範囲で強風が吹き,低温となり,日本海側では大雪となった.1月16日には高知県本山で-8.9 ℃になるなど全国6か所で観測以来最低気温を記録した.1月17日には岡山県真庭市上長田のアメダスで月最深積雪(137 cm)を更新した.また,16日には北海道西方海上で6 mを越える大しけとなり,16日6時には京都府京丹後市経ヶ岬で5.9 mの波高を観測した.