トップページ爆弾低気圧データ2014年12月04日発生の低気圧

爆弾低気圧データ
2014年12月04日発生の低気圧

発生日時: 持続時間:
最大発達率: 2.10(43.8N, 158.8E) 最低中心気圧:
経路
アメダス
850hPa風速

hPa(N,E)

最大発達率2.10の地点

 
天気図
衛星写真
310K渦位
災害情報
[被害情報]
 2014年12月04日15時に日本の東海上で急速に発達した低気圧の影響で少なくとも6都道府県で、人的被害、交通障害、農作物被害、建物被害、ライフラインの障害などが発生した。
①富山県では5日~7日にかけての大雪で、白ネギの折損とりんごの枝折れの農作物被害、ぶどう棚の倒壊の施設被害が魚津市など県内9市で発生した。
②石川県では大雪による農作物被害が白山市、津幡市、内灘町、かほく市、金沢市で発生し、ビニールハウス被害が加賀市、白山市、津幡市、かほく市、羽咋市で発生した。
③福井県では5日に坂井市で強風によるビニールハウスの破損、窓ガラスの破損が生じ、三国町では屋根瓦20枚程度飛散などの被害が発生した。6日には山沿いを中心に大雪となり、JR越美北線で倒木により2本運休、小浜線で倒木により2本運休、遅延数本、えちぜん鉄道で架線切断により27本運休、福井鉄道で分岐器故障により数本運休があった。また、県道広野大門線で電柱が倒壊した影響で、北陸自動車道の武生IC~敦賀IC区間の上下線で一時通行止めがあった。
④鳥取県では6日11時26分に落雷による設備故障によって鳥取市及び岩美町などで、延べ1900戸の停電が発生した。また、同日12時36分にも落雷によって岩美町で計1400戸に停電が生じた。
⑤島根県では5日未明から5日昼前まで積雪のため、浜田自動車道が上下線とも通行止めがあった。赤名トンネル付近の約21.3 kmの区間が、5日12時20分から6日6時30分まで通行止めとなった。JR三江線は5日昼前から7日まで江津駅から浜原駅間の運転を見合わせた。JR木次線では除雪車運転のため普通列車4本が運休または部分運休になった。また建物被害は非住家の全壊、一部損壊が県全体で計116棟となり、農業関係被害額は約1億8800万円となった。倒木が原因の停電が4日から7日にかけて計2万8400戸に及んだ。5日は隠岐汽船のフェリーが全便欠航となった。
⑥徳島県では5日から6日にかけて、大雪の影響で、通行止めが計18路線、高速バスの運休が1便、自動車の立ち往生が50台発生した。また、吉野川市では大雪により動けなくなった車から徒歩で移動していた2名が死亡した。停電は4市で合計3371戸、孤立集落は3市合計で864世帯1526名に及んだ。

[気象・海象状況]
 この低気圧に伴う前線により、4日は沖縄県うるま市宮城島では最大瞬間風速33.6 m/sを観測した。また同日、北日本日本海側は寒気による降水があり、石川県かほくでは24時間降水量108.0 mm を観測するなど、石川県の4地点で12月の24時間降水量の1位を更新した。福岡・背振山など西日本の4山で初冠雪となった。