トップページ爆弾低気圧データ2016年1月17日発生の低気圧

爆弾低気圧データ
2016年1月17日発生の低気圧

発生日時: 持続時間:
最大発達率: 1.08(33.8N, 137.5E) 最低中心気圧:
経路
アメダス
850hPa風速

hPa(N,E)

最大発達率1.08の地点

 
天気図
衛星写真
310K渦位
災害情報
[被害情報]
 2016年(平成28年)1月17日に先島諸島付近で発生した低気圧は、急速に発達しながら18日にかけて本州南岸を進み、19日には北海道の東に達した。この低気圧と冬型の気圧配置が強まった影響で少なくとも37都道県で人的被害、交通障害、建物被害、ライフラインの障害などが多数生じた。
① 北海道では、登別市で重傷者1人、登別市と函館市で軽傷者計2人の人的被害が生じた。暴風雪により住家被害が一部損壊7棟、非住家被害が全壊3棟生じた。函館市では高波により床上浸水1棟、床下浸水1棟生じた。交通機関に関しては、高速道路5路線、国道12路線、道道117路線で通行止め、JRで列車437本の運休、空港の閉鎖、航空機やフェリーの欠航が生じた。また、延べ10,335戸で停電が生じた。
② 青森県では、18日にむつ市と五所川原市で暴風雪により住家の一部損壊計4棟の建物被害が生じた。八戸港とむつ小川原港では防波堤破損などの港湾施設の被害が生じた。18日から20日にかけて国道384号では雪のため、一部区間で通行止めとなった。
③ 岩手県では、重傷者2人の人的被害が生じた。久慈港や釜石港などで防波堤や護岸が破損するなどの被害が生じた。雪崩や倒木などにより国道が複数の路線で通行止めとなったほか、JR釜石線や三陸鉄道南リアス線などで列車の運休、花巻空港で航空機の欠航便が生じた。また、倒木による高圧配電線断線などにより23,000戸以上で停電が生じた。
④ 宮城県では、18日に山形自動車道の宮城川崎IC~笹谷IC間が雪のため通行止めとなった。
⑤ 秋田県では、重傷者3人、軽傷者5人の人的被害が生じた。突風や雪により一部損壊4棟の建物被害が生じた。JR田沢湖線では18日日中は全線で運休となった。
⑥ 山形県では、重傷者3人、軽傷者4人の人的被害が生じた。JR奥羽線や陸羽東線で列車の運休が生じた。
⑦ 福島県では、東北自動車道や国道399号で雪のため一部区間が通行止めとなった。
⑧ 茨城県では、重傷者1人、軽傷者8人の人的被害が生じた。非住家の全壊1棟、一部損壊1棟の建物被害が生じた。JRや大洗鹿島線、つくばエクスプレスなどで列車の運休が生じた。
⑨ 栃木県では、重傷者2人、軽傷者50人の人的被害が生じた。JR日光線や烏山線で列車の運休が生じた。また、約4,100戸で停電が生じた。
⑩ 群馬県では、伊勢崎市で重傷者1人、前橋市や太田市などで軽傷者計23人の人的被害が生じた。JR吾妻線で列車の運休、関越自動車道や上信越自動車道で雪のため一部区間で通行止めとなった。
⑪ 埼玉県では、転倒などにより重傷者5人、軽傷者54人の人的被害が生じた。東京外環自動車道、圏央道、首都高速埼玉新都心線、皆野寄居有料道路など多くの路線で雪のため通行止め、JR川越線、秩父鉄道などで列車の運休が発生した。また、農業用パイプハウス等の一部が損壊する被害が62棟生じた。
⑫ 千葉県では、重傷者1人、軽傷者2人の人的被害が生じた。いすみ市では18日突風が発生し、住家の一部損壊3棟、非住家の一部損壊2棟などの建物被害が生じた。JR内房線や東武鉄道野田線などで列車の運休、東京湾フェリーで欠航が生じた。成田空港では17日から18日にかけて航空機計24便が欠航となった。
⑬ 東京都では、重傷者1人、軽傷者106人の人的被害が生じた。JR青梅線や八高線などで列車の運休が生じた。羽田空港では18日に航空機149便に欠航や遅れが発生した。
⑭ 神奈川県では、横浜市や川崎市などで軽傷者計79人の人的被害が生じた。横浜市で住家の一部損壊1棟の建物被害が生じた。京王電鉄相模原線や相模鉄道などで列車の運休が生じた。また、約5,000戸で停電が生じた。
⑮ 新潟県では、重傷者2人、軽傷者3人の人的被害が生じた。建物被害としては、住家の一部損壊2棟、非住家の被害が1棟生じた。JR信越線などで列車の運休が発生した。
⑯ 富山県では、18日にあいの風とやま鉄道で列車が一時運休するなど、交通機関に影響が生じた。
⑰ 石川県では、加賀市で車のスリップ事故により1人が軽傷となる人的被害が生じた。19日にJR北陸線や七尾線で列車の運休が生じた。
⑱ 福井県では、19日にあわら市で路面凍結によりバスが横転し、28人が軽傷となった。国道305号では複数の区間で通行止めが生じた。
⑲ 山梨県では、転倒などにより8人が負傷した。高速道路4路線、国道5路線、県道10路線で通行止めとなった。鉄道では、JR中央線で18日に特急57本が運休となったほか、JR身延線や富士急行で運休が生じた。
⑳ 長野県では、除雪作業中の事故などにより重傷者5人、軽傷者3人の人的被害が生じた。18日には安曇野市で水路に雪が詰まってあふれたため、住家2棟が床下浸水した。交通機関に関しては、高速道路3路線、国道5路線で通行止め、JR飯田線や大糸線などで列車の運休、松本空港で航空機6便の欠航が生じた。
㉑ 岐阜県では、郡上市で重傷者1人、郡上市と御嵩町で軽傷者計2人の人的被害が生じた。
㉒ 愛知県では、重傷者2人、軽傷者2人の人的被害が生じた。名古屋高速道路では雪のため20日朝から夕方にかけて全線で通行止めとなった。20日に名古屋鉄道空港線では列車の運休、中部空港では航空機10便の欠航が生じた。
㉓ 三重県では、20日にJR名松線や紀勢線、三岐鉄道で列車の運休が生じた。
㉔ 滋賀県では、20日から21日にかけて雪のため新名神高速道路の一部区間で通行止めとなった。
㉕ 兵庫県では、20日に積雪や路面の凍結によるスリップ事故や転倒などで少なくとも12人が負傷した。
㉖ 和歌山県では、国道371号の高野山バイパスと高野龍神スカイラインで雪のため通行止めが生じた。
㉗ 島根県では、19日にJR山陰線で特急を含む列車23本が運休、23本が部分運休したほか、19日から20日にかけて三江線や木次線で列車の運休が生じた。松江自動車道では除雪作業のため、19日に一部区間で通行止めとなった。出雲市と隠岐の島町では防波堤の一部が破損し、松江市では漁船1隻が沈没する被害が生じた。また、強風と積雪により電力線が断線するなどして8,066戸で停電が発生した。
㉘ 岡山県では、軽傷者1人の人的被害が生じた。JR伯備線、津山線で20日朝に雪によるポイント等故障により列車2本が運休し、16本に遅延が生じた。
㉙ 広島県では、スリップ事故や転倒などで19人が負傷した。中国自動車道で雪のため通行止め、JR芸備線などで列車の運休が生じた。
㉚ 徳島県では、スリップ事故や転倒により7人が負傷した。20日に徳島自動車道で雪のため通行止めが生じた。
㉛ 香川県では、JR瀬戸大橋線で18日に強風のため快速列車が一時立ち往生するなど、18日から19日にかけて列車128本が運休となった。また、高松港と小豆島、直島を結ぶ高速船計20便が欠航した。
㉜ 愛媛県では、19日に大洲市で強風にあおられ転倒し1人が重傷となる人的被害が生じた。松山自動車道や大洲道路、国道33号では雪のため通行止めが生じた。また、19日に八幡浜港でフェリーが強風によって進路を外れ、港内のクレーンに衝突する事故があった。
㉝ 高知県では、高知自動車道や須崎道路、中村宿毛道路で雪のため通行止めが生じた。
㉞ 福岡県では、軽傷者4人の人的被害が生じた。国道211号や322号、496号などで雪のため通行止めが生じた。
㉟ 熊本県では、19日から20日にかけて九州自動車道や国道221号で雪のため通行止めが生じた。
㊱ 宮崎県では、国道265号や388号、503号などで雪のため通行止めが生じた。
㊲ 鹿児島県では、国道447号と504号で雪のため通行止めが生じた。

[気象・海象状況]
 この低気圧と強い冬型の気圧配置の影響で、広い範囲で非常に強い風が吹き、大雪となった。北海道えりも岬では19日未明に最大風速35.9 m/s、最大瞬間風速45.1 m/sの猛烈な風が吹いたほか、北日本から西日本にかけて所によって30 m/sを超える最大瞬間風速を観測した。北海道、東北、中国地方では19日に日降雪量が50 cmを超えた所があり、北海道遠軽町白滝では19日の日降雪量が71 cm、20日の最深積雪が128 cmに達し、ともに観測史上1位を更新した。また、低気圧が南海上を進んだ関東甲信地方では17日夜から18日にかけて大雪となり、最深積雪は山梨県富士河口湖町河口湖で40 cm、東京都千代田区で6 cmとなった。冬型の気圧配置が強まった19日から20日にかけては西日本から東海地方の太平洋側でも積雪となった所があり、20日は愛知県名古屋市で9 cmの積雪を観測した。低気圧と前線が通過した沖縄県では17日に局地的に非常に激しい雨が降り、最大1時間降水量が県内9地点、日降水量が県内3地点で、それぞれ1月の極値を更新した。