爆弾低気圧データ
2016年12月21日発生の低気圧
発生日時: |
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持続時間: |
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最大発達率: |
1.34(43.8N, 155.0E) |
最低中心気圧: |
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- 経路
- アメダス
- 850hPa風速
- 天気図
- 衛星写真
- 310K渦位
- 災害情報
[被害情報]
2016年(平成28年)12月21日に黄海で発生し、日本海、津軽海峡を通過しながら北海道東方で急速に発達した低気圧の影響で、少なくとも7道県で人的被害、交通障害、建物障害などが発生した。
① 北海道では、22日から24日にかけての大雪により、新千歳空港で607便の欠航、JR線527本の運休、路線バスの運休や遅れが生じた。
② 岩手県では、23日の強風により、花巻空港で14便の欠航が生じた。
③ 新潟県では、22日に糸魚川市で火災が発生し、南風の影響で建物144棟が延焼、けが人11名の被害があった。また強風に伴い、鉄道の運休、カーフェリーの欠航などが生じた。
④ 富山県では、22日の強風により、転倒するなどして3名が負傷、農業用のパイプハウスの破損、鉄道の運休や遅れなどが生じた。
⑤ 石川県では、22日の悪天候により、小松空港で1便の欠航が生じた。
⑥ 山梨県では、強風により22日から23日にかけて山中湖村で3 件、富士吉田市で1 件の倒木被害が生じた。
⑦ 静岡県では、22日から23日にかけて静岡市葵区田代の県道南アルプス公園線で道路脇の斜面が崩壊し(長さ30m×幅7m×高さ3m)、通行止めとなった。
[気象・海象状況]
この低気圧の影響で、12月22日には1時間降水量が和歌山県龍神で67.5 mmなど全国19地点で12月の極値を更新し、日降水量は全国4地点で12月の極値を更新した。愛媛県瀬戸では最大瞬間風速28.2 m/sを記録し、12月の極値を更新した。23日には静岡県の4地点で1時間降水量の12月の極値を更新し、北海道千軒では日降水量156.5 mmで12月の極値を更新した。最大瞬間風速は北海道えりも岬で34.6 m/s、東京都羽田で29.3 m/sを記録した。札幌の積雪96 cmは12月として1966年以来の大雪となった。