台風データ
発生日時: | 持続時間: | ||
---|---|---|---|
最大発達率: | (N, E) | 最低中心気圧: |
- 経路
- アメダス
- 850hPa風速
- 天気図
- 衛星写真
- 可降水量



- 台風の特徴
- 2012年(平成24年)9月21日にフィリピンの東海上で発生した台風17号(Jelawat)は、南西へ進んだ後、23日以降は北寄りに進みながら急速に発達した。28日には先島諸島の南海上を北東へ進み、29日に沖縄本島の北部を通過し、30日には愛知県に上陸した。その後、関東甲信越地方を北東へ進み、10月1日に三陸沖に抜け、同日午後に千島列島の東海上で温帯低気圧に変化した。
- 災害情報
[被害情報]
この台風の影響により少なくとも22都道府県で人的被害、住宅被害などが生じた。
①北海道では、人的被害として軽傷者1名、住宅被害として床上浸水1棟、床下浸水4棟が発生した。
②岩手県では、住宅3棟が床下浸水した。
③宮城県では、住宅1棟に一部損壊、5棟に床下浸水の被害が生じた。
④茨城県では、5件の住宅被害が発生した。
⑤栃木県では、住宅被害として一部損壊2棟が生じた。
⑥群馬県では、軽傷者1名、一部損壊5棟の被害が出た。
⑦千葉県では、5名が負傷し、住宅1棟が一部損壊した。
⑧東京都では、軽傷者1名のほか、住宅被害として一部損壊2棟が生じた。
⑨神奈川県では、重傷者1名、軽傷者9名の人的被害が発生した。住宅被害として、一部損壊3棟が生じた。
⑩岐阜県では、住宅1棟に浸水被害が生じた。
⑪静岡県では、重傷者1名、軽傷者3名、床下浸水12棟の被害が発生した。交通障害として県内の在来線(東海道線、身延線など)で運転見合わせが相次いだほか、県内の約16万戸で停電が発生した。
⑫愛知県では、人的被害として重傷者3名、軽傷者11名、住宅被害として一部損壊14棟、床上浸水19棟、床下浸水212棟が生じた。
⑬三重県では30日の台風通過により、100箇所で河川被害、33箇所で山がけ崩れが発生し、死者1名、負傷者7名、一部損壊14棟、床上浸水204棟、床下浸水1,100棟、農林水産関係被害約14億円などの被害が生じた。
⑭滋賀県では、住宅1棟が床下浸水した。
⑮京都府では、軽傷者1名、床下浸水10棟の被害が生じた。
⑯大阪府では、14名が負傷した。
⑰兵庫県では、人的被害として重傷者2名、軽傷者14名、住宅被害として一部損壊3棟が発生した。
⑱和歌山県では、重傷者1名、軽傷者2名の人的被害が生じた。
⑲徳島県では、軽傷者1名、住宅の一部損壊1棟の被害が生じた。
⑳高知県で、1名が軽傷を負った。
㉑鹿児島県では、28日から29日にかけて台風が接近した影響により、重傷者1名、軽傷者6名、全壊32棟、半壊167棟、一部損壊1,435棟、床上浸水109棟、床下浸水428棟の被害が発生した。また県内約6万戸で電気系統の障害が生じた。
㉒沖縄県では、人的被害として重傷者9名、軽傷者85名、住宅被害として全壊18棟、一部損壊23棟、一部損壊177棟、床上浸水24棟、床下浸水33棟が発生した。このほか、約35万戸で停電が生じた。
[気象・海象状況]
29日には鹿児島県古仁屋で1時間降水量96.5mmを記録し、極値を更新した。また鹿児島県与論島では最大瞬間風速54.5m/s、喜界島では同52.5m/s、天城では同52.0m/sを観測した。30日には三重県笠取山で1時間降水量71mmを観測し、9月の極値を更新した。
30日に静岡県石廊崎では有義波高9.9mを記録した。